スモールボートとカヤックのススメ

勇魚(いさな)

2013年09月10日 12:00

 ルアーやエギングといった準備が手軽な釣りの台頭によって釣り人が増加したと感じるのは間違いではないでしょう。人気がでるのは悪いことではありませんし寧ろよい傾向なのですがちょっと困るのが釣り場所ですね。自分が釣りたい場所には既に別の釣り人が・・・なんてことも珍しくはない。場所取りのために必要以上の早起きも釣りに支障をきたすようでは本末転倒。もっとも釣り人の朝はすこぶる早いんですけどね。(笑)そんな混雑を避けて大海原で好きな場所で自由に釣りができる。それがスモールボートやカヤックといった提案。既に実践されている方々も少なくはなく情報もネットで多く入手できるような状態です。多くの方の釣果はショアでの比ではありません。ショアからは滅多に釣れない魚も釣れますしお馴染みの魚でもサイズが随分と変わったりもします。予想外の魚だって釣れてきます。遊漁船と違い周りに合わせる必要もないので自分がやってみたい釣り方を存分に試せます。決して釣りに必須なアイテムではあろません。強いて言えば”大人のおもちゃ”みたいな感覚だと私は思っています。最高のおもちゃです。私はスモールボートもカヤックも所持していますがどちらにも違った魅力、楽しみ方があります。興味をも持たれた方は自分や自分の釣り場(ポイント)に合いそうな方をチョイスして是非、周囲を気にせずストレスのない海上を楽しんでみられてはいかがでしょうか。もちろん周囲が気にならないというのは釣り人のことであり漁師さんやその他の船への注意は十分に払いましょう。







航行区域は安全に帰着できる範囲です。


ジョイクラフト(JOYCRAFT) オレンジペコ320








ジョイクラフト(JOYCRAFT) レッドキャップ315







 スモールボートを快適に使いこなすのに欠かせないのが2馬力エンジンでしょう。
 エンジンと聞けば敷居が高く感じるかもしれません。免許が必要なのでは?と思う方もいるかもしれませんね。
 実は平成15年6月1日に規制緩和が施行されているのをご存知でしょうか。
 ボートの長さが3m(実測3.3m)で2馬力未満のエンジンであれば搭載していても免許が必要なくなっています。
 ただし!ホイホイとボートに飛びつくのはちょっと待った!
 これを越えるものになると船検が必要となってきます。免許だって必要になってきます。予備知識はきちんと踏まえてから購入を考えましょう。とはいっても購入までの敷居がぐっと下がってきているのは事実です。エンジンのメンテナンスも心配かと思いますが本当に簡単です。習うより慣れろでいける範疇のものですがこれもネットで情報をいくらでも入手できますので心配であれば購入前に下調べしておけば安心でしょう。
 ホンダから販売されている冷却方式が空冷式のエンジンは釣行後の塩抜きといった作業がなくなるので楽ですが反面、水冷式に比べると熱に弱いとの評判が多いのも事実です。夏などは気温が高いこともあり熱ダレを起こしエンジンの調子が下がるとのことですが私が一緒にいく友人の場合にそのような事象を見たことはまだありません。ちなみに私は水冷式であるトーハツのエンジンを使用しています。


  ジョイクラフト(JOYCRAFT)

  アキレス(Achilles)

  ZephyrBoat(ゼファーボート)





 カヤックは釣りを抜いても楽しいものです。漕ぐ労力を心配している方もいるかもしれませんが漕ぐこと自体すら楽しいのです。これホント。少なくとも私の場合。これで釣りまでできるなんて最高なアイテムなのですが波には本当に気をつけていただきたい。転覆(沈するといいます)の可能性はゴムボートに比べて格段に高いのです。もっともきちんと海況を判断して楽しめばそんな心配はほぼ不要です。本来、沈する率がもっとも高いのはカヤックへの乗り降りするとき。つまり波打ち際です。ここは注意しておきましょう。慣れ厳禁です。
 釣りをやるカヤックならばシットオンが最適でしょう。


  シットオンカヤック


 ナチュラムはカヤックの取扱いが乏しいですねぇ。数えるほどのメーカーしか扱えていないではないですか。フィールフリーあたりよいカヤックですが取扱いしている艇は古いものもありますね。最新の艇であるモーケンライト10すらありません。取引はあっても全て扱えないのにはなにか理由でもあるのでしょうか?そこら辺は私にはわかりませんが、ターポンやハリケーンといった人気艇を取り扱うことはできないものでしょうかね?今後の取扱いに是非期待したいところですね。

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